冬のゆうぐれ |
「ぽぽーいぽい」 えり子 |
かえってきて、のあいずだと、おもう。 おこって、「ぽぽーいぽい」というあいずだとおもう。はやくかえってきてのあいずだとおもう。 なみだをふいた、かみをぽぽーいぽいとすてたんだとおもう。 ティッシュがそばにあったので、そのティッシュのえで、なみだを、ふいた。かみを、ごみばこに、ふいた、そのティッシュをごみばこに、すてたんだとおもう。 |
「ふゆのゆうぐれ」 ゆうこ |
わたしは、ぽぽーいぽいは、ゆうぐれのときまどからそとを見ていたらかぜがいえの中にふきこんできて、へやにかざってあるがくの中に入っているえが、かぜにたたきつけられた音だとおもう。あとは、かぜがぽぽーいぽいとうなったのかな。なにかふしぎなきがするようにおもえる。ふしぎだなあ。それとも、おちばの音かしら。それとも、ぽぽーいぽいって、こおりとこおりが、ぶつかったのかなあ。それともこの音は、だれかが、おちば、ふんだのかなあ。音ってふしぎだなあ。 |