変身

変身

「ある朝目覚めると・・・・」
けいいちろう
 ある朝目覚めるとぼくは植木ばちになっていた。何も話せず、動けない。形は円柱で底には穴があいていた。そしてその中には、アサガオがさいていた。しかもいまにもかれそうだった。実は僕が育てていたアサガオだった。そのアサガオが、
「暑い。水がほしい。」とつぶやいていたのが聞こえた。ここ三日間まったく水をやっていなかったのだ。どんなに辛かったのだろう。ちょうど雨がふってきた。めぐみの雨だ。アサガオはたちまち元気になった。植木ばちになってから二日目、親に知らせることはあきらめた。(しゃべれないから)だが不思議なことに、花とはしゃべるようになった。花が言った。
「ぼくは育ててくれた子が、このごろいなくなったんだけど、君知ってる。」
ぼくは、いままで水をやっていないのが情けないので、
「知らないなぁ。きいたこともないや。」
ととぼけて、知らないふりをした。そのとき母がぼくを持ち上げて


「朝おきたら」
かれん
 朝おきたらアドレスブックになっていました。うられてました。かわれました。 でんわばんごうを書かれました。
くすぐったくて
「キャッキャ」
とわらっしまいました。
「フッー」
といいました。
 その時、まさかと思いました。
 そしてかんていしてもらいました。
 そうしたら100万円でしたそしてかんていしが100万円をはらってかんていしがかいました。
 そしてまたかんていすると0円でした。
 チャンチャン


「ある朝めざめると・・・」
ちさと(小4のころ)
ある朝めざめると、私は洋服(ブラウス)になっていた。
私は最初、何になったのかわからなかった。ただ、人間ではなくなっていることだけが分かった。人間ではないと分かったのは、うすっぺらくなって、足がなくなっているからだ。ふにゃふにゃで、いくら力を入れても、ダラーンとしていて、助けを呼ぼうとしても、口が何かにふさがれてしまい、声を出すことができなかった。(まえたて?ボタンの所が口になっている)もしかすると、寝たら元の姿になれると思い、うとうとと、寝た。



「あるあさ目ざめると」
こうた (小1のとき)
あるあさ目ざめると、ぼくはえんぴつになっていた。なんだかおもいなあどうしたんだろう、かがみでみてみよう。「はっー」とさけびました。そこには、ピンクいろの六かっけいのさきがとがったえんぴつになったじぶんがうつっていました。  なんかかたくてくびもまがんないしからだがつめたくないけどかちかちだなあ。ふしぎだ、これはいったい。  ままが「ごはんですよ。」といってぼくはテーブルにいきました。いって「お、 は、 よ、 う、」のリズムでテーブルをたたきました。



「あるあさ目ざめると」
あさこ (小2のとき)
ある朝めざめると、わたしはカーテンになっていた。
そのとたんうかんだのは、どうしよう、もうもどれないかもしれない、という心配だった。 だがどうもカーテンというのは、ぐあいがわるい。すきま風がスースーするし、まどにさわると、いやな感じがする。
するとお母さんがわたしをおこしにやってきた。毛ふをはねのけたとたん、お母さんは「ギャア」と言ってたちすくんでしっまた。わたしは声を出そうとしたが、どうしたことか声が、出ない。もっとおおどろいたことは、ふとんの中にわたしはいない。そうだ。わたしはここにいるのだ。もうカーテンになってしまったのだ。



「あるあさ目ざめると」
さとこ (小5のとき)
ある朝めざめると、私はシャーシン(シャーペンのしん)のいれものになっていた。
でもベッドには私がねていた。私がいなくてもちがう私がいる。安心だ。
とつぜん私が起きた。私を見るとへんな顔をして、二段ベットの上から下へなげた。でもいたさはかんじなかった。 私はすぐにふでばこにいれられた。なんだかへんな気持ちだった。
学校へつくと、私の体の中のぼうが二本とられた。シャーペンはいやなやつだった。学校へいくときもふでばこの中でいばっていた。それを思いだすと不安になってきた。



最終更新日 2002/05/13